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2016年8月30日 (火)

2016年8月27日、28日 カメの観察会の開催にあたって

2016年827

「カメの観察会(金山落 かなやまおとし) 2016」にあたって

NPO法人しろい環境塾

 

本日は、「カメの観察会」にご参加いただきありがとうございます。

お盆をすぎ、日本近海の太平洋上で台風が3個(台風9号、10号、11号)も登場し、天気の予測が難しくなっています。今年も引き続き、カメの観察会を開催できることを嬉しく思っております。

 

【なぜ、河川改修工事をするのか?】

河川改修工事は、人々の暮らし(生命と財産)をまもるために行う河川改修工事です。

降った雨水をすばやく下流へ流すために、川を深く、まっすぐにし、川幅を広くした工事です。この工事により草刈りや川の整備のいらないコンクリートやカゴマットで固めた川へと人がつくりかえました。まっすぐで深みや淵、護岸に草がないため、魚にとって餌や隠れ場所、産卵場所がなくなり、魚は減少しました。このことから、河川改修工事の内容や生物資源の残し方がこれからの課題になります。

以上のことから、コンクリートやカゴマットのない土水路でできている金山落は、とても貴重で、生物資源の豊かな価値ある川といえます。

 

【下手賀沼周辺と金山落の過去と現在】

昭和32年(1957年)手賀沼土地改良区の一環として、金山落の河川改修工事が行われました。曲がりくねった川を、まっすぐな素掘り(土水路)の川にしました。河川改修と同時に、下手賀沼の水をポンプアップし、それぞれの田んぼへ配水できるように用水をめぐらし、水路は排水路として、田んぼと田んぼの間に設けました。これによって、田んぼの水の出し入れは格段と便利になり、田んぼの水不足が解消されました。さらに、小さな田んぼをまとめて四角い大きな田んぼへと田んぼをつくりかえ、大型機械による水田耕作がなされるようになりました。(圃場ほじょう整備事業)

この圃場整備事業により、田んぼの脇の水路は、深くなり、川と田んぼとの間には段差ができ、生きものたちの行き来ができなくなりました。川と田んぼとの生きものたちのつながりが失われてしまいました。現在の金山落周辺、下手賀沼周辺の風景は、昭和30年代の圃場整備後の風景を色濃く残しています。以上が、田んぼと水路、川との関係です。

圃場整備から約60年がたち、ポンプ場、用水路、排水路の老化に伴う金山落の河川改修工事、田んぼをまとめてさらに大きくし、大型機械が入りやすい田んぼへと変えていく方向へと話が進んでいます。近い将来、下手賀沼周辺で土地改良工事が行われます。

 

以上のような状況下、「未来の子どもたちへ生物資源をどのように残していくのか」、「下手賀沼流域の自然環境保全をどのようにしていくか」、という大きな課題を抱えています。地道な研究と保全活動が私たちの未来を創造することになります。コンクリート水路やカゴマットを使っていない金山落、カメが生活できる川を知ってもらい、考えてもらい、保全活動を実践することが私たちの活動の成果になります。

 

この観察会の開催にあたり、東邦大学長谷川雅美先生、研究室の皆様、卒業生の皆様に多大なご協力、ご支援をいただきました。ありがとうございました。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

                                  以 上

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↑ 20160723 二重川 富ヶ谷橋上流 2003年河川改修

Imgp1997_2

 

 

↑ 20160723 二重川 富ヶ谷橋上流 護岸の様子

 

川底から護岸にかけて、カゴマットが敷き詰められている。

 

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